17日の海外市場では1ドル=79円60銭近辺に円が下
| | |
|
【外国為替市場フラッシュ:2月13日~17日のドル・円相場】
■ドル高・円安方向の展開
2月13日~17日の週のドル・円相場は、概ね1ドル=77円30銭近辺~79円60銭近辺で推移し、ドル高・円安方向の展開となった。ギリシャ第2次支援決定に対する期待感が優勢だったこと、米FOMC議事録公表で米国の追加緩和期待がやや後退したこと、新規失業保険申請件数などの米主要経済指標が概ね良好だったこと、日銀金融政策決定会合が追加金融緩和策を決定したことなどを受けて、ドル買い・円売りが優勢になった。週末17日の海外市場で終盤は1ドル=79円50銭~60銭近辺だった。
ドル・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。前週末10日の海外市場では概ね1ドル=77円50銭台~80銭台で推移した。欧州や米国の株式市場の下落を受けて様子見ムードを強め、小幅レンジでモミ合う展開だった。終盤は1ドル=77円60銭近辺だった。
この流れを受けて週初13日の東京市場では、概ね1ドル=77円60銭台~70銭台の狭いレンジで小動きだった。日本の11年10~12月期実質GDP速報値は前期比マイナス0.6%、年率マイナス2.3%となり、市場予想以上に悪化したが反応は限定的だった。13日の海外市場ではドル売り・円買いがやや優勢となり、1ドル=77円40銭近辺に円が上昇する場面があった。その後はドル買いが優勢となり終盤は1ドル=77円60銭近辺だった。
14日の東京市場ではやや乱高下した。早朝に格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスがイタリアやスペインなど欧州6カ国の格付け引き下げを発表し、ユーロ売りとなった流れで1ドル=77円30銭近辺に円が上昇する場面があった。その後は1ドル=77円50銭台~60銭台の小幅レンジでモミ合う展開だったが、日銀金融政策決定会合で追加金融緩和を決定し、資産買い入れ基金を55兆円程度から65兆円程度に10兆円増額したことを受けて円売りの動きが強まり、1ドル=78円00銭近辺に円が下落した。14日の海外市場では、ドル買い・円売りの流れが続き1ドル=78円50銭台に円が下落する場面があった。米1月小売売上高は前月比0.4%増加となり市場予想を下回ったが反応は限定的だった。
15日の東京市場では、1ドル=78円60銭台に円が下落する場面があった。引き続き日銀の追加金融緩和が材料視されてドル買い・円売りが優勢だった。終盤は1ドル=78円50銭近辺だった。15日の海外市場では、1ドル=78円20銭近辺に円が上昇した。ユーロ売りとなった流れが波及して、ドル売り・円買いがやや優勢になった。終盤は1ドル=78円30銭~40銭近辺だった。
16日の東京市場では、概ね1ドル=78円30銭近辺~60銭近辺で推移した。小幅レンジでモミ合う展開だったが、終盤はドル買い・円売りが急速に優勢になった。16日の海外市場では、1ドル=78円90銭台に円が下落した。米新規失業保険申請件数、米1月住宅着工件数、米2月フィラデルフィア連銀製造業景気指数など、米主要経済指標が良好だったことを受けてドル買い・円売りが優勢になった。
17日の東京市場では1ドル=79円10銭台に円が下落した。短期筋の動きもあり、ドル買い・円売りの流れが続いた。17日の海外市場では1ドル=79円60銭台に円が下落する場面があった。米長期金利上昇などを受けて、ドル買い・円売りの流れが続いた。米1月消費者物価指数は前月比0.2%上昇、米1月景気先行指数(コンファレンス・ボード)は前月比0.4%上昇となったが、反応は限定的だった。終盤は1ドル=79円50銭~60銭近辺だった。
ドル・円相場に関しては、1月25日の米FOMC(連邦公開市場委員会)声明とバーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見後に、低金利政策の長期化観測や量的緩和策第3弾(QE3)への期待感でドル売り・円買い優勢の流れとなり、2月3日の米1月雇用統計後に、市場予想以上の雇用情勢改善、ギリシャ第2次支援決定に対する期待感、日本の11年経常黒字の大幅減少などでドル買い・円売り優勢の流れとなった。そして日銀金融政策決定会合での追加金融緩和決定を受けて、ドル買い・円売りの流れが加速した形となった。
ユーロ圏債務危機問題がやや落ち着いた状況であり、世界的な金融緩和の流れの中で、日米両国の一段の追加金融緩和など、金融政策に対する思惑が今後の焦点となりそうだ。
当面の注目材料としては20日の日本1月貿易統計、ユーロ圏財務相会合、21日のEU財務相理事会、22日のユーロ圏2月総合・製造業・サービス部門PMI速報値、23日の中国2月PMI速報値(HSBC)、ECB理事会(金利発表なし)、25日~26日のG20財務相・中央銀行総裁会議などがあるだろう。
|
|
| | |
|